人間は「不平等」である。
才能も容姿もどんなに努力しても、
持って生まれた人間には敵わないと
感じることがこの世の中にはある。
家庭環境もそうだ。
生まれてくる家は自分では選べない。
そんな不平等の世界で
「時間」だけは平等に与えられる。
命が絶えるその瞬間まで、
一分、一秒、平等に刻まれていくのだ。
そしてその「時間」は「有限」である。
そう考えたとき、
嫌いな人や苦手な人に割く時間は、
自分に何のメリットがあるのだろうか。
相手の顔色ばかり気にして、
神経をすり減らしたその先に、
いったい何があるのだろうか。
楽しくもないのに笑い、
好きでもない人とともに過ごし、
泣きたいくらい苦しい気持ちに蓋をして
一生、嘘の笑顔を張り付けて生きていくのか。
そんな未来ない方がマシだと思った。
まず、行動力のない私が最初にしたことは
「時間」「お金」「自分」を浪費する、
「誘いを断る」ということだった。
もちろん、相手を不快にしないようにやんわりと。
はじめは「相手を不快にせず断れる自分」に
感動したのを覚えている。
そして、断っても大丈夫なんだと思うことが
できるようになった。
しかし、
それと同時に「断ることによるストレス」が
あるのだと知った。
仕方ないと思える理由探し、
相手が不快にならない言葉選び、
相手が欲しそうな言動、
不義理な自分への嫌悪感。
断れなかった時も、断れるようになった時も、
「ストレス」の内容はほぼ変わってはいない。
それどころか、断ったことを補うように、
今まで以上に人の顔色をうかがったり、
ご機嫌をとるようになっていき、
「自分」の消耗は増えたと思う。
こんなに気を遣って毎回断ってるのに、
ちょっとはこっちの気持ちも考えてよ！
と怒りを覚えることもある。
そんな風に思ってしまう自分にも悲しくなる。
私は人間として最低だ、と。
私はただ、
「きれいな人間」でいたいだけなのに。
結果、
断ることで防げた浪費は
「時間」と「お金」だけ。
人に嫌われないという「美学」がある限り、
私はこの生き苦しさからは逃れられないのだ。
人間の難しいところは、
表面上の行動はすぐに変えられても、
根付いた自己肯定感の低さは
中々変えられないところにある。
SNSでは、
ポジティブな言葉をよく目にする。
・変わらないのは自分が行動しないせい
・行動するほど自分を変えたいと思っていない
・本気で努力していないから結果がでない
・時間がないは行動しない人のいいわけ
自己啓発の言葉なのだろうが、
私はこの言葉たちを見て深く落ち込む。
こんなに苦しいのは全部自分のせいなのか、
変わりたいのに変われないのは
自分の努力が足りないせいなのか、
こんなに消耗して気力すらわかないのに
これ以上なにを頑張れというのか、
どうして私は人並みにもなれないのか、と。
でも、そんなことはない。
すぐに変われなくてもダメじゃない。
苦しいのは努力が足りないせいじゃない。
自分が傷ついたように、誰かを傷つけたくないだけ。
行動をする為の意欲は、正常な精神状態が必要で、
すべての出来事は全部自分のせいじゃない。
私やあなた自身がダメなのではない。
ありのままの自分を、
自分が受け入れられない。
ただ、それだけなんだ。
つづく
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ここまでお読みいただき、
ありがとうございました(*＾v＾*)
私がいまだに「仕事」は断ることができません。
与えられた仕事すらできないのかと、
いつも盛大に落ち込んでいます。
飲み会やおでかけについて、
断る時も断った後に消耗するというのは
現在進行形の悩みです。
他者評価がなくても、
自分を好きになれるようになれたら
きっと解決するんだろうな、と思いますが、
まだまだ先は長そうです･･･(;^_^A
少しでも共感していただけたのなら幸いです。
興味があれば、
また見に来ていただけると嬉しいです♪
